医療の分野では、施術結果に対する主観的評価が強く出やすく、SNSや口コミサイト、匿名掲示板における悪質な書き込みが広がることで、クリニックの信用が大きく損なわれるケースが増加しています。実際には適切な医療行為であっても、患者側の期待と結果のギャップや、十分な説明前に感情的な投稿を行うケースも多く、これらが長期的な集患への影響、スタッフのメンタル不調、過度な返金要求など、経営上の深刻なリスクに直結します。
典型的なトラブル例としては、
・「医療ミス」と断定する虚偽の投稿
・説明済のリスクを伏せ「傷が消えない」「詐欺」と拡散
・他院・競合業者による営業妨害目的の低評価書込み
・治療費減額・返金交渉を有利に進めるための“脅し口コミ”
・スタッフ個人名を挙げる人格攻撃や侮辱
・写真を無断掲載し「被害者アピール」を図るケース
これらは放置すると検索結果に残り続け、「来院前に不安を抱かせる」構造的ダメージをもたらします。また、誤解を恐れるあまり過剰な謝罪・返金スパイラルに陥る例も少なくありません。
当事務所では、美容医療法務に特化した観点から、以下のような支援が可能です。
①投稿の違法性の法的評価と戦略設計
名誉毀損・信用毀損・業務妨害に該当し得るかを精査し、早期削除・発信者特定・損害賠償請求までを見据えたロードマップを策定します。
②削除請求・利用規約に基づく申立て
口コミサイト運営者への任意削除請求、プラットフォームのルールに則った申立、緊急性が高いケースでは仮処分による迅速な対応も行います。
③発信者情報の開示請求
匿名性を盾にした悪質投稿者に対し、法的手続を通じて開示を求め、損害賠償・謝罪文掲載など再発防止措置まで踏み込みます。
④院内広報・顧客対応の助言
口コミ炎上時の「誤った対応」は二次被害の常因です。クリニックとしてどこまで説明すべきか、返信文の書き方、広報対応ラインを伴走型でサポートします。
⑤予防的支援（法務体制の整備）
説明同意書・WEB掲載表現・院内ガイドラインの整備により、“不満投稿の芽”を未然に潰す運用型サポートも提供しています。
美容医療は本質的にレピュテーション・リスクの高い業種であり、拡散力の大きい時代において、専門性あるリーガルサポートは経営防衛の要です。誹謗中傷でお困りの場合は、早期のご相談をお勧めします。
